凍結破裂修理からの教訓~改めて凍結対策のポイントは?

この町のお助け隊、甲賀市のよしかわでんきです。
いつもご覧いただきありがとうございます。

1月末の寒波で凍結破裂修理対応に予想以上の時間が掛かってしまい多くの方にお待ちいただくことになっていました。現在は仮に止水した部分の復旧や、当初予定していた納品や工事を順次行っているところです。

突然の予定変更にご理解い頂きました皆様、本当にありがとうございました。

未だ、ご依頼頂きました仕事に遅れが出ている状況ではありますが、日々頑張っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

多数の凍結破裂事象を見てきた中で、一番の原因は配管の劣化でした。今回は-10℃という普段そこまで気温が下がらない甲賀市内の標準的な配管断熱では破裂もやむを得ない部分はあったと思います。

今回の凍結破裂で見えてきた破裂対策は・・・

・断熱材が巻けないバルブは毛布やタオルで覆い袋で防水、根元をしっかりとヒモで縛る
・コン柱や水栓等も同様に毛布やタオルで覆い袋で防水、根元をしっかりとヒモで縛る
・凍結して水やお湯が出ない場所がある時に出かける場合は念のため水道の元栓を締める
(凍結して破裂した箇所が溶けて不在時に水の吹き出しを防ぐため)
・同様に冬季に旅行等で家を空けるときには水道の元栓を締める
・給湯器の凍結対策は下記をご参照ください。

さて、ここからは実際に凍結破裂の修理作業の様子をご覧ください。

この茶色い耐熱塩ビ管(HT)は、熱に強いかわりに衝撃に弱く簡単に割れてしまいます。凍結すれば、ほぼ割れてしまいます。

凍結や衝撃に強い架橋ポリエチレン管に交換して対策しました。この架橋ポリエチレン管です。

継ぎ手の金属部分を断熱してさらに毛布を巻いていただくようお願いして次の現場に向かいました。

 

こちらは、コン柱のエルボ部分が凍結して破裂し水が噴き出していました。お客様はタオル等で断熱していただいていましたが、被せていた袋に穴が開いていて風や雪が入り込み凍結を助長させたようです。年数も経過していたので塩ビ管の柔軟性もなくなり割れてしまったのでしょう。

こういった場合は、とりあえずキャップをして他の場所の水やお湯を使えるように作業させて頂いています。コン柱の取替補修は地面に埋まっている部分を掘り起こしたりコンクリートを割ったりと結構時間が掛かってしまうためです。

屋外トイレのフラッシュバルブ割れも多かったです。樹脂部品の中で凍結し割れてしまっています。タオル等でしっかりと断熱をして頂いていましたが、風通しがよく凍結してしまったようです。

今回は家の中でも凍結が起こって、帰宅後トイレが水浸しになってしまったお客様もありました。なかなか難しいですが、朝に家の中で水が出ないところがある場合は念のため止水栓を止めて外出される方が安心だと思います。

これは、塩ビ管を接着する前に面取りが出来ていなくて接着剤がなじまず抜けてしまっています。まれにこういった施工不良での凍結トラブルもあります。

こちらは断熱材を巻く時に隙間が出来てしまっていて、その部分が凍結し銅管が破裂したようです。

銅管の補修はトーチで加熱し半田で接合するので壁が焦げないように断熱したり結構大変な作業です。写真に写っているスパナは配管を浮かすために挟み込んで使っています。

今度は隙間なくピッチリと断熱材を巻きました。このように狭い場所でのテープ巻き仕上げはエアコン配管のテープ巻きのテクニックが活かされます。

破裂はしなかったけどお湯が出なくなった事例として多かったのは、このバルブ周りの凍結です。バルブのハンドルまでは断熱する事は出来ないので冬場はこのバルブ部分を毛布やタオルで覆っていただき、ビニール袋等で風が通らないように被せてください。その際根元はヒモでしっかりを縛りましょう。

いかがでしたか?配管の劣化での破裂は仕方ありませんが、出来る対策を気を付けて頂くだけで水やお湯のトラブルを少なくできます。

寒波の情報が聞こえたら是非対策をよろしくお願いいたします。

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